皆さんは、Webサイトにお気に入りの連載記事がありますか？

 
JVTAでは、金融関連やスポーツ系、車、時計、セレブネタ、マンガなどさまざまなジャンルの連載記事を受注しており、多くの受講生・修了生がチームを組んで翻訳作業に携わっています。一つのジャンルに特化したサイトは、それをこよなく愛する読者が満足できる記事をつくるのが至難の業。翻訳者ははじめからそのジャンルに精通していたわけではありませんが、レギュラーで担当することで専門用語やトーンを知識として蓄え、得意分野にしていきます。実際に、こうしたチーム翻訳で経験を重ねて言葉を磨き、その後オープントライアルに合格している人がたくさんいます。翻訳者とチェッカーの両方を経験することも、自分の原稿を客観的に見直す視点を養うことに役立つといいます。

 
そこで今回は「時計専門サイトWATCHES PRESS powered by AFPBB News」の翻訳を担当する秋山剛史ディレクターに、このサイトならではの特徴や翻訳のコツを聞いてみました！

 
◆「時計専門サイトWATCHES PRESS powered by AFPBB News」　秋山剛史ディレクター
http://www.afpbb.com/watchespress/


 
●どんなサイト？　どんな記事が読める？
「パテック フィリップ」や「ブルガリ」「ハリー・ウィンストン」「ウルベルク」など名だたる世界の高級時計を紹介するサイトです。スイスの動画チャンネル『The WATCHES tv』による最新動画ニュースが満載。腕時計に関するニュースが多く、約3分から10分くらいまでの動画をメインにテキストの記事もあります。番組のホストがブランドの歴史や新作の機能、時計の見本市のレポートなどを紹介します。

 
●JVTAが関わっている内容
2016年からJVTAで翻訳を受注。現在は月に平均して15本くらい（昔は20本）の動画に字幕を付けています。当初は2～3分の短めのものをたくさん受注していましたが、最近は10分を超えるものもあります。バーゼルワールドやSIHHなど時計の見本市の記事は長いものが多いですね。また、イベントの開催時期などは記事が多めになり、来月5月は25本になる予定です。

 
受注のタイミングは変則的で、翻訳者のチームは6～7人くらいが待機しています。翻訳後にディレクター1人がチェックして納品。納期は大体1週間から10日前後です。大体ひと月に2回に分けて受注し、翻訳者さんに発注。一人の翻訳者が2～3本を一度に担当することもあります。

 
ヨーロッパ発のニュースも多く、原文がフランス語の時は英語のスクリプトをもとに翻訳します。原文が英語の場合はスクリプトがなく、聞き起こしから翻訳者が行っていますが、フランス語が分かる人は、より作業しやすいかもしれません。

 
●このサイトならでは難しさや面白さ


 
★時計の構造や機能を知らないと専門用語が多くて理解できない
動画がメインなのでテキスト記事よりは複雑な機能を解説しやすいと思いますが、それでも自分がその構造や機能を理解していないと、相手にその凄さを説明することはできません。まして、英語の聞き取りをするのも難しいと思います。ムーブメント、クロノグラフ、トゥールビヨン、ムーンフェイズなど、知らない人も多いのではないでしょうか？　基本的には時計好きな人がターゲットなので内容もかなり細かく専門的なので、まずは翻訳者自身が時計の構造をよく知っておくための調べものが欠かせませんね。

 
★高級時計なので宝石など装飾の知識も必要
高級時計がメインなので、機能の複雑さはもちろん、装飾もとても凝っています。宝石がふんだんにちりばめられているものも多く、石の素材や色の解説などもよく出てくるので、
宝石に関する知識も必要です。翻訳チームはほぼ女性なので、それはむしろ楽しめるかもしれません。

 
●読者に一言！

普段は、なかなか手が届かない高級時計の世界に触れられるのがこのサイトの魅力です。ブランドの歴史の特集も多く、このサイトから時計に関する、幅広く豊富な知識が得られます。皆さんにもぜひ時計の奥深さを知ってほしいですね。

 

時計専門サイトWATCHES PRESS powered by AFPBB News
http://www.afpbb.com/watchespress/

 
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いかがでしたか？
GWで少し時間に余裕のあるこの時期に、皆さんも新しい分野への扉を開いてください！

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