川月現大さん(日本語表現力強化コース修了生、現役編集者)「独学は偏った見方になる」
日本語表現力強化コースの修了生の川月現大さんは、1997年に編集プロダクション、風工舎を設立、これまでに700冊以上の書籍や雑誌を手がけてきました。JVTAの日本語表現力強化コースを受講したのは2016年1月。書籍の編集・DTP、執筆などをこなす現役編集者の川月さんが、あえてこのコースを受講しようと思ったきっかけや講義で身についたこと、受講後に変わったことなどを聞いてみました。
◆無料説明会はゼミ形式 実践的ですぐに業務に活かせると確信
すでに20年近く業界にいるものですから、自分の文章を添削してもらう機会というのはほとんどありません。一度どこかで集中的に勉強し直したいと思っていた時に、この講座を見つけました。無料説明会を受講したところ、その場で演習課題を出され、ゼミ形式で丸山講師の解説がありました。短いプチゼミナールでしたが、実践的ですぐに業務に活かせると確信し、受講を即決しました。
◆重要なのはディテールを深堀りすること
まず少人数のゼミ形式が良かったです。全員参加なので真剣さが違います。2つ目はさまざまなジャンルの課題を与えられたこと。普段書くことがないジャンルにチャレンジすることは、自分の文体の幅を広げるのに役立ちました。課題でぼんやりとした文章を書くと、丸山講師から「これってどういうこと?」と質問が飛んできます。「そうか、これは読者に伝わらない文章なのだな」と気づかされました。文章で描く対象について(ディテールを)深掘りすること、これは執筆でも翻訳でも重要なことだと思います。
◆「最も表現したかったものは何か」を俯瞰的に見る視点を持つ
優れたサッカー選手は、プレイ中にグラウンドを俯瞰して見ることができると言います。肉眼ではグラウンドの平面しか見えていなくても、脳内でサッカー場を3次元で認識しているというのです。グラウンド全体を見据え、自分の立ち位置や敵の動き、ゴール前の味方や敵の位置などを捉えながら動きを決めることができるそうです。私もこの講座を受講したことで、これまでに蓄積したさまざまな知識・技術を有機的に俯瞰できるようになりました。ちょっとした表現の違いで書き手が表現したかったものが、読者に異なる印象を与えてしまう。では、最もふさわしい表現はどういうものなのか? こういうフィードバックが自分の中で「確信を持って」行えるようになりました。
◆ベテランのライター、編集者にこそおすすめのコース
日本語表現力強化コースは、すでに文章に関わる仕事に携わっている方にもおすすめです。特にベテランの域に達している方には「日本語再入門」として最適です。独学だとどうしても偏った見方をするようになってしまうので、リフレッシュにもなると思います。講師陣はことばの専門家として長いキャリアを持っています。その体験談を聞けるだけでなく、自分の文章を客観的に添削してもらえるのは貴重な体験でした。もし皆さんが受講されたら、講師陣を質問攻めにしてあげてください。
★日本語表現力強化コース
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https://www.jvta.net/tyo/japanese-writing-special/
日本語表現力強化コースの詳細はこちら
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