『この世界の片隅に』を音声ガイド付きで観よう!
日本国内のみならず、海外でも人気を集め、ロングヒットとなっている映画『この世界の片隅に』。この作品を日本の劇場で鑑賞する際、いつでも音声ガイド付きで楽しめることをご存じですか?
音声ガイドとは、視覚障害者が映像コンテンツを楽しむための手法です。画面に映っている場所の情景や人物の動き、表情などを音声で解説します。これまでの映画館における音声ガイド付き上映は、日時が限られていて、ごく少数の人たちしか鑑賞できませんでした。しかし、UDCastというアプリケーションの開発により、このアプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット端末に映画・映像・放送等の「音声」を聞かせると、各自の端末で字幕表示や音声ガイドの再生を行うことができるようになりました。つまり、UDCast対応作品であれば、いつでも音声ガイド付きで観られるようになったのです。こうした作品は今後も増えていくでしょう。
『この世界の片隅に』はリピーターの多さもヒットの要因と言われています。初めて観る方はもちろん、リピーターの方もぜひ、音声ガイド付きでご覧ください! 新たな発見が必ずありますよ。
UDCastの詳細と音声ガイド対応作品はこちらでチェック
http://udcast.net/
『この世界の片隅に』の音声ガイドは、JVTAのバリアフリー講座修了生の有馬加奈子さんが手がけました(日本語字幕音声ガイド制作はPalabra株式会社)。そこで今回は、有馬さんに制作の際に心がけたことをうかがいました。
◆『この世界の片隅に』音声ガイドディスクライバー 有馬加奈子さん
音声ガイドはセリフや音のない箇所に入れるのが基本なのですが、本作は場面転換のテンポが速くてセリフ量も多く、ガイドを入れる尺がとにかく限られていました。画の中のどの情報をピックアップし、それをどの言葉で、どういう語順で伝えれば点と点が線でつながり、主人公すずさんの日常が鑑賞者の脳内に広がるのか。それを常に考えながらガイドを作っていきました。
ところどころでクスリと笑えるシーンがあります。できるだけ晴眼者と同じタイミングで楽しんでもらえるようにガイドをはめ込むのがすごく難しかったです。作業中に何十回も見たはずなのに、劇場で改めて鑑賞したらボロボロと泣いてしまいました。本当に、1人でも多くの人に観てもらいたい作品です。皆さんも目の見える見えないに関係なく、ぜひ音声ガイド付きで鑑賞してみてください!
『この世界の片隅に』公式サイト
http://konosekai.jp/
★2017年4月期 開講決定!
MASC×JVTA バリアフリー視聴用 音声ガイド&字幕ライター養成講座
2017年4月15日(土)字幕講座 開講
2017年7月15日(土)音声ガイド講座 開講
無料説明会の詳細・お申し込みはこちら
https://www.jvta.net/tyo/6806/
★字幕制作の経験がない方はこちらの講座を事前に受講するのがお勧めです。
「おこ助」使い方講座
http://npo-masc.org/service/okosuke_kiso/