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【JVTAライブレポート】石井講師がイケてる字幕とモヤっと字幕を見事に解体!

【JVTAライブレポート】石井講師がイケてる字幕とモヤっと字幕を見事に解体!

【開催レポート!】
4月24日(金)19時から無料オンラインイベント「JVTAライブ版/白熱!映像翻訳 イケてる? イケてない? 字幕解体ショー!」を開催しました。数多くの字幕を手掛けてきた石井清猛講師が、有名な映像作品から「イケてる字幕」と「モヤっと字幕」をピックアップし、その理由を深掘りしていきました。
 

2013年から2014年にかけてYouTubeで配信した石井講師の動画シリーズ『白熱!映像翻訳』のライブ版。この日はなんと約80名ほどがオンラインでご自宅から参加してくれました。まずは、懐かしのタイトルコールからスタート。
2020-04-28 (17)
 
冒頭では、字幕翻訳の第一人者として知られている清水俊二氏と、数々の書籍を翻訳し、字幕翻訳も手掛けたことがある柴田元幸氏を紹介。清水氏が執筆した書籍のタイトル『映画字幕は翻訳ではない』には、映像翻訳の奥の深さを表していると石井講師が言います。一方、柴田氏はあるインタビューで文芸翻訳と映像翻訳の違いを聞かれた際に「字幕翻訳はあいまいな原文をより明確にするものだ」と答えています。2人の大先輩の言葉からも映像翻訳が単に訳すだけの仕事ではないことが分かると、石井講師は熱く語りました。
 

そして、いよいよ「解体」へ。石井講師がピックアップしたのは5作品です。
英語の原文と字幕を交互に見せながら、「イケてる字幕」と「モヤっと字幕」のポイントを解説していきます。例えば、ある映画作品のワンシーンのセリフが、読みやすく、核となる意味をしっかりと残した字幕になっていると大絶賛! 石井講師は、原文の意味を踏まえながら、その字幕にたどり着いたであろう流れを解説します。
一方、その直後のシーンに「モヤっと字幕」を発見! その字幕は少し言葉足らずで終わっていて、視聴者に疑問を抱かせるのではないかという具体的な見解を語りました。
 

また、登場人物のキャラクターがしっかりと反映された字幕や、主人公の背景が薄まってしまっている字幕、長すぎて分かりづらい字幕など、様々な角度から「イケてる字幕」と「モヤっと字幕」をテンポよく紹介していきました。「モヤっと字幕」のあとは、石井講師自らが考えた代案も飛び出し、予想以上に濃いライブとなりました。
 

参加した方からは、様々な感想が寄せられました。
・解説はもちろん、字幕について語る熱量がとても高くて、画面越しですがこちらも「わかる!」や「なるほど!」と興奮しながら見ることができて、楽しかった。
・初めてのオンライン参加でしたが、その場にいるかの様な臨場感で楽しめた。
・全体の流れを考える視点を知ることができた。
・翻訳者が字幕をどのような思考で作っているのが、何となく分かった。
・石井講師の熱意ある話し方に引き込まれ、時間があっという間に過ぎました。また機会があれば、石井講師の授業を受けてみたい。
・プロの翻訳家の方でも他の方の翻訳に、モヤモヤする点があるということが興味深かった。
 

初開催となったライブ版の「白熱!映像翻訳」は大好評。映像翻訳には、まだまだ深掘りできるテクニックがあります。第2弾、第3弾の開催も近いかもしれません。どうぞお楽しみに!
 

※今後開催する「JVTAライブ」のラインナップは▶こちら