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English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える④

English Clock主任講師 山根克之 ロジカルリーディング力を鍛える④

English Clockは“プロの映像翻訳者が持つ思考プロセス”を伝授し、
映像翻訳に必須の「英文解釈力」を着実にレベルアップさせることを目的としています。
 
2019年10月から新講座「ロジカルリーディング力強化コース」を開講。英文読解を高度な知的活動と捉え、英文を「何となく読める」レベルから脱却し、確実な根拠に基づいて理解した内容を自分の言葉で説明できるようになるまで考え抜くトレーニングを行います。英字紙の社説やドキュメンタリー番組のスクリプトなど、深い内容の素材を訳しながら、英文を貫く論理の見出し方、筋の通った訳文の作り方を学びます。
 
この講座で何を学ぶのか、自らも映像翻訳者として活躍する山根克之講師に聞きました。
 
◆English Clock主任講師 山根克之講師
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翻訳者は何よりもまず根拠のある訳文作りができないとなりません。それは具体的にどういうことなのか? 今回は英語のユーモアについて、考えてみましょう。
 
言葉遊びに敏感になる

 
今回は英語のユーモアについて考えてみましょう。英字紙のJapan Timesにかつて「So, What the Heck Is That?」というコーナーがありました。日本に住んでいる外国人から寄せられた日本文化に対する質問に対し、ジャーナリストのAlice Gordenkerが答えるというものです。
 
2006年10月17日の紙面に載ったこのコーナーのテーマは「小顔」でした。その中に次のような表現が出ています。
 
Small faces are big!

 
皆さんならどう訳しますか? この場合のbigはもちろん「大きい」という意味ではありません。bigにはpopularという意味もあります。では、「小顔が人気です」「小顔がはやっています」と訳せばよいのでしょうか? 少し物足りないですね。英文でsmallとbigが対照的に使われているので、訳文にもその点を反映させて「小顔が大人気です」「小さな顔が大きな注目を集めています」という具合に訳したいところです。
 
英語はちょっとした表現にも筆者や話者の遊び心が込められていることがあります。シャレやユーモアを見逃さない感受性も翻訳者に欠かせない資質の1つと言えるでしょう。
 
ロジカルリーディング力強化コースは、英語で読んだ内容を頭の中で整理し、自分の言葉(日本語)で再構築して説明する力(=ロジカルリーディング力)を養う方法を毎回さまざまな角度から考えていきます。今回の問題のようなユーモアの解釈については、全8回のうち、第3講の「英語のクセ」で学びます。
 
(Text by English Clock 主任講師 山根克之)
 

◆ロジカルリーディング力を鍛える アーカイブはこちら
https://www.jvta.net/tyo/logical-reading-archive/

 

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