「不思議で美しいミクロの世界展」が新宿で開催
12月22日(木)から、JR新宿駅新南エリアの商業施設「NEWoMan」(ニュウマン)内にオープンした文化交流施設「LUMINE 0(ルミネゼロ)」で、「不思議で美しいミクロの世界展」が開催されます。“大人の科学博物館”をコンセプトに国立科学博物館とルミネの共催で行われるこのイベントで展示されるのは、今年3月に発売された写真集「不思議で美しいミクロの世界」(世界文化社)に収録されている写真の数々です。植物や動物、菌、鉱物などあらゆる対象物を超高画質の電子顕微鏡越しに撮影。鮮やかで未知なる不思議な世界が広がっています。この書籍のテキスト翻訳をJVTAの修了生が手がけました。この本の編集と企画に携わった世界文化社の内田威さんにお話を聞きました。
世界文化社 編集企画部 内田威さんのコメント
『不思議で美しいミクロの世界』は、“誰にでも分かりやすく”というよりも、“知的好奇心の強い人向け”として制作しました。こうした図鑑は4,000円前後と高額なこともあり、大人のための商品として企画しています。実際に高校の数学や物理の先生から「こんな本が欲しかった!」という読者カードを頂くなど専門家の方から高い評価をいただいています。今後は、個人向けはもちろん、図書館などの公共施設にも置いていただき、さらに幅広い層の皆さんに見ていただきたいと考えています。
この図鑑は、写真とともに、その対象物について一つずつテキストで解説しています。大人向けということもあり、原書でもそのテキストはユニークでユーモアのある内容です。これを日本語に翻訳して、原書と同じニュアンスを出すのは翻訳者さんにとって、大変な作業だったのではないかと思います。抽象的な言い方をしていたり、韻を踏んでいたりする箇所も多かったので…。私たち編集作業をする側にとっても専門的な内容が多く、校閲でも事実確認などが大変でした。ジャンルも幅広く、その分野にある程度の知識があるからこそ分かるユーモアが多いのが特徴で、それを一つひとつ紐解いていく必要がありました。翻訳者さんも同じような苦労をされたのではないでしょうか?
(◆翻訳者 岡崎隆太郎さんのコメントはこちら)
https://www.jvta.net/tyo/voice/micro-earth-from-the-inside/
また、『かたちと色、その不思議 世界一うつくしい生物図鑑』を11月に発売しました(この本のテキスト翻訳もJVTAの修了生が担当)。こちらは、昆虫や水棲生物、爬虫類、鳥類、などの標本をデザイン画のように美しく配列し、生物のかたちや色にフォーカスした内容となっています。写真展の会場でも販売するのでぜひ、多くの方に手に取っていただきたいですね。
今回の企画展では、写真のパネルだけではなく、映像作品や国立科学博物館所有の貴重な岩石・鉱物などの展示も行います。コンセプトは「大人の女性が楽しめる科学」です。科学とアートが融合した美しくて不思議な世界をぜひお楽しみください。
「不思議で美しいミクロの世界展」 LUMINE 0×国立科学博物館
日時:2016年12月22日(木)~2017年1月4日(水)※1月1日(日・祝)は休館
時間:11:00~20:00
会場:「LUMINE 0」(新宿駅新南エリアの商業施設「NEWoMan」内)
入場料:無料
主催:株式会社ルミネ、国立科学博物館
協力:株式会社世界文化社
公式サイト:http://www.lumine.ne.jp/luminezero/event/