【第7回サンフランシスコ日本映画祭】『奇跡の子どもたち』上映会場をレポート
10月4日(金)から10月13日(日)、アメリカ・サンフランシスコで、第7回サンフランシスコ日本映画祭が開催されました。これは、サンフランシスコ日本町のNew People Cinemaで開催されるもので、10日間で新旧の日本映画、『日々是好日』『WE ARE LITTLE ZOMBIES』『泣き虫しょったんの奇跡』『センコロールコネクト』『人生フルーツ』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』など約20本一挙上映されました。
※『ぼけますから、よろしくお願いします。』の信友直子監督 Photo by Darren Yamashita
※『A Journey through Genders』の常井美幸監督 Photo by Darren Yamashita
JVTAは、この映画祭をスポンサーとしてサポートするほか、長編ドキュメンタリー『奇跡の子どもたち』(英題:Miracle Children)の英語字幕制作を担当。字幕の前半を修了生の斎藤いずみさん、菅野光雄さんさん、杉田一成さんが担当、後半部分を修了生で日英映像翻訳科の講師の足立リリーさんが手がけました。
※『奇跡の子どもたち』© 株式会社タキオンジャパン All Rights Reserved.
『奇跡の子どもたち』は、2006年当時に日本で3人しかいない希少難病、AADC欠損症の患者とその家族の姿を追ったドキュメンタリー。稲塚秀孝監督が、2007年から2016年にかけて取材・撮影してきました。はじめは寝たきりの生活だった3人は、2015年に日本で初めての遺伝子治療を受け、作品の後半では車いすで移動したり、歩行器で歩き始めたりするなど奇跡的な回復を見せる感動作です。
Photo by Darren Yamashita
『奇跡の子供たち』の上映会場には若い方からお年をめした方々まで幅広い年齢層の皆さんが集まり、とても興味深く鑑賞してくださり、泣いている方もいました。
Photo by Darren Yamashita
上映の冒頭では、JVTAによる字幕製作スポンサーについても紹介され、観客から拍手が起こり、上映後も高い評価を頂くことができました。観客の皆さんからは「素晴らしい映画なのでもっと別のところでも上映するべき」「健康や医療関係者の集うカンファレンスや映画祭などで上映してはどうか」などの声がありました。
『奇跡の子どもたち』の英語字幕はどのように作られたのか?
医療系ドキュメンタリーという難しいジャンルに取り組んだ翻訳者に取材しました。
※『奇跡の子どもたち』© 株式会社タキオンジャパン All Rights Reserved.
◆【第7回サンフランシスコ日本映画祭で『奇跡の子どもたち』が上映】足立リリー講師に聞く医療系ドキュメンタリーの訳し方
https://www.jvta.net/tyo/miracle-children/
◆【英語字幕PROゼミ】『奇跡の子どもたち』 教室で話し合ったポイントとは?
https://www.jvta.net/tyo/miracle-children-2/
映画祭での上映は、英語字幕を通して日本の作品の素晴らしさを海外に届けることができたことを実感できる瞬間です。字幕を手がけた皆さん、お疲れ様でした。JVTAはこれからもサンフランシスコ日本映画祭をサポートしていきます。
『奇跡の子どもたち』公式サイト
http://www.kisekinokodomotachi.com/
第7回サンフランシスコ日本映画祭 公式サイト
https://jffsf.org/2019/