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音声ガイド講座 視覚障害者を迎えたモニター検討会を講義に導入しています

音声ガイド講座 視覚障害者を迎えたモニター検討会を講義に導入しています

10月27日から、音声ガイドの講座がスタートします。音声ガイドとは、視覚障害者が映像コンテンツを楽しむために画面に映っている場所の情景や人物の動き、表情などを音声で解説する手法です。
 

「この映像の中で必ず伝えなければならない情報は何か」を考えるのは、映像翻訳と同じですが、バリアフリーならでの難しさは、目や耳の不自由な視聴者のニーズを容易に理解しきれないところにあります。そこで、映画やDVDなどの音声ガイドを作る現場では、音声ガイドを作成した後で、実際に視覚障害者のゲストや、制作側のスタッフを迎えたモニター検討会をおこなっています。こうした当事者たちの声を拾いあげ、誤解してしまった表現や伝わりにくい言い回しなどをリライトすることで、より分かりやすい音声ガイドが完成するのです。ただルールに従うだけでは、本当に伝わる音声ガイドを作ることはできません。
 

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City Lights映画祭のモニター検討会より

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City Lights映画祭のモニター検討会より

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City Lights映画祭のモニター検討会より 修了生も自分の原稿を読み上げました
 

JVTAの講座にもこのモニター検討会を導入しています。この講座を共催し、映像のバリアフリー化を推進するために活動しているNPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)のご協力により、講義の後半に視覚障害者のゲスト2名とプロのナレーターをお迎えし、受講生が作った原稿を実際に聴いた具体的な感想を聞きます。モニターさんには全盲、弱視、先天性、中途失明者などさまざまな方がおり、男性、女性によってもその意見はそれぞれ異なります。これまで受講生からは「良かれと思って工夫した表現が全く伝わっていなかったり、思わぬところで誤解が生じていたりすることもあり身が引き締まった」「この人たちに作品の魅力を伝えるのだという大事な役目を改めて実感した」という声が届いています。
 

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JVTA講義のモニター検討会より 盲導犬と一緒に来校される方もいます
 

◆MASC 蒔苗(まかなえ)さんのコメント
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「実は、映画が好きな視覚障害者はとてもたくさんいます。音声ガイドが付いていなくても観に行く人もいますが、映画に音声ガイドが付いていることで視覚障害者も晴眼者と同じタイミングで笑ったり、泣いたり、感じることができ、映画をより一層に楽しむことができます。
 

私たちは映画の音声ガイドを制作する際には必ずモニター検討会を実施することをお勧めしています。実際にモニター検討会に参加した映画製作者からは『音声ガイドが入ることによって、映画としても新しい表現の発見があるということを感じた』と言っていただきました。視覚障害者だけでなく、映画製作者にも興味を持っていただいている分野です。
 

現状、音声ガイドのプロ養成講座を一般の方に向けて実施しているのは、JVTAだけだと思います。映画を音声ガイドで伝えることは、映画好きにとっては大変楽しい仕事です。ぜひこの機会に講座にご参加ください!」
 

こうした実践的なスキルを学んだ同講座修了生は、UNHCR難民映画祭のバリアフリー上映のサポートのほか、スポーツ専門チャンネルの情報番組、劇場公開作品のDVD(『海街diary』『バンクーバーの朝日』etc.)などの音声ガイドを担当しています。映像翻訳者の新たなキャリアとして、皆さんもバリアフリーの手法を学んでみませんか?
 

◆MASC×JVTA バリアフリー視聴用 音声ガイド&字幕ライター養成講座
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講座の詳細
https://www.jvta.net/tyo/6806/