JVTAでは、英日・日英・多言語といった翻訳字幕に加え、聞こえにくい人のためにセリフや音情報を字幕化する「バリアフリー字幕」も制作しています。先日は、千葉県睦沢町（むつざわまち）のPR動画のバリアフリー字幕制作を担当しました。手がけたのは同町出身の修了生、長谷明美さんです。

睦沢町は、千葉県南東部に位置する自然が豊かな町です。最寄りはJR外房線の上総一ノ宮駅。東京から特急わかしおに乗って約1時間、車でも約1時間で気軽に行ける距離にあります。約3分半のPRショートムービーのキャッチコピーは、「なにもない。けど、ちょうどいい。」。ある日、東京のデザイン会社で働く“ナル”は、睦沢町に移住して移動販売をする友人、“ミョウ”に誘われ、睦沢町を訪れます。なにもない町でナルが見つけたものとは…。字幕を手がけた修了生、長谷明美さんにお話を聞きました。


 
修了生・長谷明美さん
※英日映像翻訳科 実践コース、English Clock、バリアフリー講座（字幕）修了

 
◆この字幕を手がけることになった経緯を教えてください。

私自身が睦沢町出身であり、Facebookで地元の団体をフォローしていました。
そんな時に「PR動画を作りました」という投稿を見て年々人口が減っていく故郷の役に立ちたいと思ったのがきっかけです。

 
◆実際に字幕を手がけてみて難しかったのはどんなポイントでしたか？

睦沢町と比較される都会の雑踏や、静かな町の稲穂の揺れる音、虫やカラスの鳴き声等の音情報が多く、どこまで字幕に入れるか、悩みました。考えた末、あえて入れない方が、画像の美しさが伝わると思い、音情報はあまり入れていません。

 
◆この動画を見る人へのメッセージをお願いします。

睦沢町は田舎です。
でも雑音もなく、“なにもない”ことがこの町の魅力でもあります。聴覚に障害のある方でもなじめる、ちょうどいいゆるさの土地だと思います。

HPにはこの町のお店や施設もたくさん紹介されています。まちなかロゲイニング、略して“まちロゲ”（歩いたり走ったりしながら街のいい所を見て回るイベント）や、天文教室、稲刈り体験などなど、移住まで考えなくても、睦沢を覗ける企画が頻繁に行われています。また最近、道の駅が改装オープンしました。温浴施設や、いい感じのレストランもあります！　この動画のとおりに、来るものを拒まない空気が流れていて都会にちょっと疲れたときの「隠れ家」として、ちょうどいい距離にあります。ぜひぜひ足をお運びくださいませ。

 
◆千葉県睦沢町PRショートムービー（字幕付き）


 
◆千葉県睦沢町PRショートムービー　公式サイト
https://guide.6238.jp/pr/
◆千葉県長生郡睦沢町の魅力発信★Web Magazine　むつざわに来てね
https://mutsuzawanikitene.com/

 
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睦沢町は、現在第2弾のショートムービーも製作中。今後、こうした自治体発信の動画にも
バリアフリー字幕がつくケースは増えていくでしょう。道の駅や観光地などで流れる映像も字幕があれば音声なしで楽しめますし、日常生活の中で皆が利用できるツールとしてさまざまな可能性が広がりそうです。JVTAはこれからもさまざまな映像のバリアフリー化に協力していきます。

 
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