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修了生のニールセン北村朋子さんがデンマークで活躍! 『世界の車窓から』コーディネートを担当

修了生のニールセン北村朋子さんがデンマークで活躍! 『世界の車窓から』コーディネートを担当

約500基の風車があり、風量発電が盛んなことで今注目を集めているデンマークのロラン島。この島で日本とデンマークの架け橋となっている日本人女性がいます。JVTAの修了生のニールセン北村朋子さんです。テレビ朝日系の人気番組『世界の車窓から』で現在放送中のデンマークの旅では、現地の撮影コーディネーターを務めるなど、ニールセンさんはさまざまな現場で活躍しています。
 

ニールセン北村朋子さん - コピー
 

ニールセンさんは、当校の映像翻訳コースを経て、1998年にフリーの映像翻訳者としてデビュー。サッカーなどスポーツ番組/コンテンツの翻訳に携わった後、結婚を機に2001年10月にデンマークに移住しました。現在はロラン島に暮らし、日本のメディア(TV、新聞、雑誌、ウェブ、ラジオ)の現地での取材コーディネート、通訳、翻訳(デンマーク語、英語、日本語)、ライターとして活躍しているほか、世界が注目する米ニュースサイト、ハフィントンポストへの執筆、日本での講演会なども行っています。ニールセンさんに、デンマークでのライフスタイルや仕事について聞いてみました。
 

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★JVTA ロラン島での暮らしはいかがですか?
 

ニールセン北村朋子さん(以下ニールセンさん)ロラン島は、最近気温が10℃以下、5〜6℃のことも増え、夜明けが遅く、日の入りが早くなってきてすっかり冬の感じですね。この島ではみな時計を気にせず、とてもゆったりとした時間が流れています。日本では、フリーの映像翻訳者として主にテレビ番組の字幕や吹き替えなどを担当し、忙しく過ごしていたので、はじめはあまりのテンポの違いにイライラしてしまうこともありました。
 

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★JVTA ロラン島は風力発電が盛んで、自然エネルギー自給率100%の島として知られていますね?
 

ニールセンさん ロラン島はデンマークで4番目に大きな島。面積は沖縄本島と同じくらいで人口は約6万5千人です。起伏がない平坦な土地にはいつも風が吹き続けています。この風を利用した風力発電によって作られる電力は、ロラン島だけでなく、いまやコペンハーゲンなどの大都市の電力も支えていて、エネルギー自給率は島の600%と言われています。この島の自然エネルギーへの取り組みを取材し、2012年に『ロラン島のエコ・チャレンジ – デンマーク発、100%自然エネルギーの島』(野草社)を執筆しました。
 

ロラン島エコチャレンジ - コピー

★JVTA この本はロラン島が日本でも広く知られるきっかけにもなりましたね。発売後、ニールセンさんの仕事にも変化がありましたか?
 

ニールセンさん  ロラン島では1970年代に原発建設の話が持ち上がりました。この時に、住民が反対し、新たな自然エネルギーとして風力発電事業を起ち上げ、現在に至ります。こうした歴史を紹介したことや、この本の発売時が東日本大震災後だったこともあり、日本の方からもロラン島へ高い関心が寄せられるようになりました。現在も被災地の宮城県東松島市から中学生が訪れたりしていますし、私も同市の復興のための協力を続けています。
 

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★JVTA ロラン島で出産や子育てをされたご経験もあり、幅広い活動をされていますね。
 

ニールセンさん 森の幼稚園の運営委員、ロラン市地域活性化委員などをしている経験も活かし、現在はテレビ番組やラジオ番組、ウェブコンテンツ制作のコーディネートに加え、視察旅行やスタディツアーのコーディネートなどを担当しています。テーマも自然エネルギーだけでなく、教育や観光、食など多岐にわたり、大使館や政府関係者の両国間のやりとりなどもあります。そんな中で、今回、昔から大ファンだった番組『世界の車窓から』(テレビ朝日)の撮影のコーディネートを担当する機会を頂いたのですが、本当に嬉しく、楽しいお仕事でした。
 

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◆『世界の車窓から』公式サイト 
http://www.tv-asahi.co.jp/train/

 

★JVTA コーディネーターとは、具体的にどんな仕事なのか教えてください。
 

ニールセンさん テレビの場合、まず、テレビ局の制作部門、もしくは映像制作会社から、「こういう番組を作りたい」という依頼を頂きます。それを元に、私は下記のような業務を担当します。
 

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◆取材対象や取材テーマの背景などについてのリサーチ
◆取材先を決定し、取材のアポとり
◆取材、ロケに関する、交通手段、宿泊、食事、ルートやスケジュール管理、ロケ時の段取り決めや通訳
 

★JVTA コーディネート業務に、映像翻訳の仕事と共通するスキルはありますか?

ニールセンさん JVTAで学んだことは、この仕事に大いに活かされています!
 

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まずは、リサーチ。JVTAでは、翻訳をする際に、その対象について、必ず裏を取るようにと学び、トレーニングをしましたが、そのスキルが役に立っています。また、通訳をする際には、テレビ番組の映像翻訳者をしていた時に会得した、翻訳をする対象をよく理解し、リズミカルに、その対象の気持ちになって翻訳、言葉選び(アウトプット)をする、というスキルが非常に役に立っています。翻訳スキルは、現在、逐次通訳をすることの多い私にとって、通訳業務でも役に立っているなと感じます。
 

★JVTA 映像翻訳者には、ニールセンさんのように海外でフリーランスとして活躍するなどさまざまな仕事の可能性があるんですね。
 
ニールセンさん そうですね。今でも、JVTAで学び本当によかったと思っています!あの経験がなければ、今のように仕事ができることもなかったのではないかと思います。
 

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★JVTA 今後のご活躍も楽しみにしています。ありがとうございました。
 

ニールセンさん  ありがとうございました。
 

ニールセン北村朋子さん 公式サイト
http://www.atree.dk/