日本語表現力強化コース 丸山雄一郎講師 インタビュー「1カ月で確実に日本語表現力を高めます」
「トライアルで日本語表現力の弱さを指摘されるが、学習法が分からない…」。そんな人におすすめなのが、日本語表現力強化コースです。このコースでは、全8講座で何を学び、修了後にはどのような力がつくのか? 同講座主任の丸山雄一郎講師が具体的に解説します。
◆ “気づいていない自分”に気づく
優れた文章を書ける人とそれができない人の違いは何か。それは、「書ける人は自分の欠点が何かに気づいている。一方、書けない人は、上手く書けないことに漠然とした不安を抱いているが、それが何かを突き詰めようとはしない」ということです。
自分の日本語の問題に気づいているかどうかで、文章力の命運は分かれます。では、どうすれば気づけるのか。
「自力では不可能」。
残念ながら、どうやっても自分の力だけでは気づけないものです。それができるくらいなら、すでに上手な文章が書けているはずですから。でも安心してください。気づけなくて当たり前。自分では上達の方法に気づけないという難しさがあるからこそ、優れた文章を書ける表現が使えることは収入に直結する「プロの職能」なのです。
◆ 他人の欠点を自分の問題点に置き換える
このコースはゼミ形式で進めています。基本的には毎回課題が出るので、受講生同士でそれぞれの原稿の「悪い点」を指摘し合います。この作業 において大事なのは、「チェックされる側」に立つことではなく、実は「チェックする側」に立つことなのです。チェックされる側はあくまでも受け身ですが、 チェックする側に立った時には、能動的に原稿の欠点を見つけて、相手に伝えなければなりません。“粗探し”をしてでも見つけ出すことが、相手のためにもなり自分のためにもなるのです。この作業を通じて、客観的な視点、つまり“第三者の目線で文章を読み解く力”が養われます。
例えば、「具体例がなくてわかりづらい」「タイトルが弱い」あるいは「この表現はターゲット層や媒体に即していない」などといった指摘です。このように、意識して原稿を読めば、自然と問題点は見えてくるものなのです。
相手の問題はまさに自分の問題。この瞬間こそ、“(自分の文章の欠点に)気づいていない自分”に気づいた瞬間でもあります。
「なんだ、簡単じゃないか」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。“意識の問題”と分かっていても、そうしたスキルが定着するわけではないのです。
そこで、毎回の演習を通して何度もそれを繰り返すというプロセスが重要になります。同じプロセスを繰り返して身体に覚えこませる。「あの原稿ではたまたま意識できたけれど、今回は意識できなかった」といった作業のムラは、プロには許されないからです。ある意味、スポーツと一緒ですね。高いスキルは正しいトレーニングの積み重ねによってしか体得できないものなのです。
もちろん教室では、自分以外のペアやグループのやり取りにも集中しなければなりませ ん。“人ごと”と捉えていてはダメです。他の人が指摘されている問題点は、全て自分の原稿に当てはまるはずだからです。教室で表出した問題は全て自分の問 題であり、自分のことを言われていると思える人は必ず上達します。それくらいハングリーに技能を磨いてほしいですし、このコースはそれができる場です。
◆表現者として、一段上のステージを目指す
コースも中盤に差しかかると、多くの受講生に見受けられる1つの現象があります。それは、“混迷期”を迎えることです。
自分の言葉で文章を書くという作業に浸り始めると、いっときは「表現者としての自分」の立ち位置がわからなくなります。表現力の上達に伴って逆にどう書いたら良いのかわからなくなるのです。
でも、この“混迷期”を乗り越えた人は強い。その後の日本語のレベルは驚くほど上がります。講義や課題を通じて「この人はあと1歩、ここを乗り越えればグン と伸びる」という瞬間がわかるのです。何とか手を差し伸べられないかともどかしい気持ちになりますが、結局は自分で乗り越えるしかない。私にできることは ヒントを与え続けることだけです。
でも、1つだけ約束できることがあります。真剣に取り組む人であれば、このコースを終える頃には確実に表現者として一段上のステージにたどり着くことができます。
誰がどんな所でつまづき、悩んでいるのかなどについて常に一人ひとりの受講生と対話を図り、現時点の力を私が把握した上で講義を進めていきます。このコースの1カ月という期間は、そうしたステージに行きつくために必要最低限の期間だと思っています。
このコースの1カ月間で、頭と心を痛めつけてください(笑)。とにかく“日本語漬けの毎日”になるはずです。この期間は「書くために生きている」というぐらいになってもらいます。苦しさと楽しさが同居する日々を過ごした後は、身につけた日本語力を大いに活用してください。
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