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『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』の吹き替え翻訳を前田美由紀講師が担当!

『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』の吹き替え翻訳を前田美由紀講師が担当!

猿と人類の戦争という衝撃的なストーリーで根強い人気を誇るシリーズの最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』が10月13日から公開中。この話題作の吹き替え翻訳を、JVTAの修了生で現在は講師を務める前田美由紀さんが手がけました!

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『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年)に続く、リブートシリーズの第3作。ウィルスによる突然変異で高度な知能を持った猿たちの反乱と人類の文明社会の崩壊、猿と人類の戦争が描かれています。

 
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最新作は、猿と人類が争い始めてから2年後の世界。猿のカリスマ的なリーダーであるシーザーは、人類との共存を望んでいましたが、冷酷非情な大佐の奇襲によって妻子を殺されてしまいます。悲しみに打ちひしがれたシーザーは、オランウータンのモーリスや親友のロケットらと共に復讐の旅へ。その途中で口のきけない謎めいた少女ノバに出会い、心を通わせていきます。憎しみの果てに挑む「聖なる戦い」の行方とは…。

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8月30日には、吹き替え版の公開アフレコイベントが行われ、声優を務める柳沢慎吾さんが登場。柳沢さんが演じるのはこのシリーズに新しく登場するキャラクター、バッド・エイプです。

 
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バッド・エイプは人類の物資を盗んで生きているチンパンジー。大佐の居所を知っており、シーザーらの道案内になるという重要な役どころです。吹き替えについて柳沢さんは、「人間が話しているのを聞いて、言葉を覚えたという設定なので、普通にしゃべると人間になってしまうし、やりすぎちゃうとしらじらしくなっちゃうし、凄く難しかったです。鳴き声も、難しかったですね。オッツオッツオッツオッツって、あんまりやり過ぎちゃうとオットセイになっちゃうので」と苦労話を披露しました。そんな柳沢さんの吹き替え台本を作った前田講師にも知られざる苦労があったはず。その舞台裏を前田講師に聞いてみました。

 
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★前田美由紀講師のメッセージ

この作品は登場人物が人間だけではないので、通常の吹き替え翻訳とは違う難しさがありました。エイプのセリフ中に挟み込まれる鳴き声も文字化して台本に入れなければならないからです。字幕の場合は元の音声が残っているので、鳴き声は音で聴かせてセリフだけを字幕にしますが、吹き替えの場合は一般的に元の声を消して日本語版をのせるので、鳴き声やガヤなどを声優さんが再現する場合があるのです。

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柳沢慎吾さんが演じるバッド・エイプのセリフ中の鳴き声も原音通りになぞってもらわなければなりませんので、アドリブ扱いでまとめずに台本上でも「あ、あ、あ、お、お、お、お」など、そのまま書いてあります。「あ」や「お」の回数を原音ときちっと合わせておかないと、柳沢さんが演じる時にタイミングがつかめません。

 
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 ※写真中央がバッド・エイプ。公開後、そのキュートな愛されキャラがSNSなどでも話題に!

 

しかもエイプのしゃべる英語は、単語ごとにブツブツ切れるという、吹き替え翻訳者泣かせなものでした。柳沢さんが、「スラスラは言えないけどカタコトすぎるのもダメで、スタッフと何度も話し合った」と話していましたが、セリフ作りも同じで、原語の「人間っぽくなり過ぎない、エイプの発話」を日本語にする、そのさじ加減が難しかったです。ご覧になる際は、ぜひそのあたりにも注目していただけると私たちの苦労が報われます。
 
映像美と、エイプたちのCGが素晴らしい作品です。是非スクリーンでご覧ください!

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柳沢さんは、作品のみどころについて、「猿たちが本当に人間っぽくて、2時間のめり込んだね。それくらいスピードと迫力が本当に凄い!!!クライマックスは意外な展開で本当にびっくりした。猿たちは目の動きやリアクションにリアリティがあって、すごく人間味がある」と語っています。皆さんも衝撃の全貌をぜひ劇場でご覧ください! 

 
★予告編はこちら

『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』
10月13日(金)全国ロードショー
20世紀フォックス映画 (C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
公式サイト:http://www.foxmovies.jp/saruwaku-g/index.html