GWは『シズオカ×カンヌウィーク』でバリアフリー映画を鑑賞しよう!
皆さんは静岡市と仏のカンヌ市が姉妹都市であることをご存じですか?
静岡市では、世界3大映画祭であるカンヌ国際映画祭と同じ5月に、市内各所で映画の上映を行うイベント『シズオカ×カンヌウィーク』(通称シズカン)を開催しています。国指定特別史跡の登呂遺跡や七間町名店街で行われる野外上映と、各会場に集まるオーガニック野菜やワイン、雑貨のマルシェが人気となっており、今年は5月5日(土)~20日(日)に行われます。
JVTAが注目したのは、2017年にスタートした東京ろう映画祭(TDF)とのコラボ企画。今年は、多様性を目指して様々な取り組みを行う静岡市とTDFが連携し、昨年のTDFで上映された3作品がシズカンで上映されることになりました。JVTAのバリアフリー講座修了生の坂本晶子さんが企画協力として携わっています。
第1回東京ろう映画祭では、ろう者が出演するドキュメンタリー映画やろう者が監督する作品のほか、これまでに日本語字幕が付いていなかった邦画など、全12作品が日本語字幕付きで上映され、1500人を動員。坂本さんをはじめ、JVTAのバリアフリー講座修了生の皆さんもボランティアで、バリアフリー字幕の制作に協力しました。今年のシズカンで上映されるのは下記の3作品です。
◆2018年5月5日(土) シズカン×東京ろう映画祭 調印式後『音のない世界で』を上映
©1992 Les Films d’Ici,La Sept Cinéma,C.E.C. RhÔne-Alpes
※26年前のフランスでの“ろう者”たちの生活を捉えたドキュメンタリー映画。巨匠ニコラ・フィリべールが異文化という視点から、音の聞こえない世界を捉えた傑作です。
時間:13:30~15:30
会場:JR静岡駅ビル「パルシェ」7階 D会議室
◆2018年5月5日(土)夜のトロ野外上映『LISTEN リッスン』
©2016 DeafbirdProduction
TDFのディレクターでろう者の牧原依里さんが共同監督を務めたドキュメンタリー。全編完全に無音の映画です。15人のろう者が自身の手、指、顔の表情から全身に至るまで、その肉体を駆使しながら「音楽」を奏でるという実験的な作品となっています。
時間:19:00~20:00
会場:登呂遺跡
◆2018年5月13日(日) 心のバリアフリー上映会 『ヴァンサンへの手紙』
©2015 Kaléo Films
ろう者の友人、ヴァンサンの突然の死をきっかけに、フランスのろう者と手話の世界を撮り始めたレティシア・カートン監督。ろう者の愛情や怒りに寄り添いながらヴァンサンの死の意味を問う10年間の記録です。
時間:14:00~16:00
会場:造舎 SOZOSYAビル3F
◆この他、手話による絵本聞かせ・体験も行われます。皆さんもGWにぜひお出かけください。
詳細はこちら
東京ろう映画祭 公式サイト
https://www.tdf.tokyo/
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『シズオカ×カンヌウィーク』公式サイト
http://www.cannes-shizuoka.jp/