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映画『SING/シング』のオリジナル・サウンドトラック 歌詞対訳をJVTAの修了生が手がけました!

映画『SING/シング』のオリジナル・サウンドトラック 歌詞対訳をJVTAの修了生が手がけました!

アニメ―ション映画『SING/シング』は、3月17日の封切以降、3週連続で週末の動員数トップを記録する大ヒットとなっています。この話題作のオリジナル・サウンドトラックが3月15日に発売、その歌詞対訳をJVTAの修了生4人が手がけました!『SING/シング』は、歌のコンテストに集まった動物たちが魅せる圧巻のパフォーマンスが魅力のミュージカル仕立てのアニメ作品で、豪華スターが声の出演で夢の共演。サントラ盤でもリース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、タロン・エガートン、トリー・ケリーらが、見事な歌声を披露し話題となっています。そこで今回は、7曲の歌詞対訳を手がけた平間久美子さんに、作品の見どころと字幕や吹き替えとは違う歌詞対訳ならではの作業について聞いてみました。
 

◆まず、この作品の見どころを教えてください。
 
平間久美子さん

平間久美子さん 動物たちの暮らす世界で、ムーン(コアラ)が、自らが経営する寂れた劇場に活気を取り戻すために歌のコンテストを開催するというところから物語が始まります。使われた楽曲はなんと60曲以上! オーディションのシーンでは、新旧のヒットソングが次々と飛び出しますし、歌以外の場面にも、「テイク・ファイヴ」のような懐かしい曲がBGMとして随所に使われています。また、個性あふれる登場人物のそれぞれの人生模様も、この作品の見どころです。25人の子持ちの主婦ロジータ(ブタ)は、家を留守にするためにどんな工夫をするでしょう。極度なあがり性のミーナ(ゾウ)は、恐怖心を克服できるでしょうか。悩んだり傷ついたりしながら頑張っている動物たちの姿、そして、劇中に登場する励ましの言葉に、勇気と元気をもらえる作品です。
 

◆翻訳ではどんな苦労や工夫がありましたか?
 
SINGジャケ写 - コピー
平間久美子さん 今回、担当させていただいたのは、映画サウンド・トラックCDの歌詞対訳です。吹き替え用の歌詞ではリズム的な制約があり、歌詞字幕では字数の制限がありますが、CDの歌詞対訳には、そういった制約はありません。英詞のニュアンスをより細かくお伝えできる貴重な機会なので、平易に見える表現の裏に二重の意味がないかなど、慎重に調査しました。最も苦労した曲であり、最も好きな曲でもあるのは「ハレルヤ」です。この曲のように解釈の難しい歌詞は、たくさん辞書を引き、インターネットでもリサーチを重ね、それでも迷う部分はネイティブの友人に相談して、仮の日本語訳を作ります。その後、訳文のことは一旦忘れて、英語歌詞の歌を何度も繰り返し聞いて、とことん味わいます。すると、しっくりくる日本語がぽつりぽつりと浮かんでくるので、それを書き留めていくという形で作業をします。散歩中や入浴中に、いい訳文を思いついてしまった時は、ちょっと慌てますが(笑)。劇場で字幕版を鑑賞したところ、「ああ、そんな訳し方があったか!」と勉強になることもたくさんありました。吹き替え版の歌もすばらしいとの評判なので、ぜひ、吹き替え版も味わってみたいです。
 

◆日本盤のサウンド・トラックには、長澤まさみさんや大橋卓弥さん(スキマスイッチ)、山寺宏一さんが歌う吹き替えのボーナス・トラックも収録。こちらの歌詞と平間さんの対訳を比べてみるのも勉強になりそうです。劇場で作品を楽しんだ後はぜひサウンド・トラックでまた余韻に浸ってみてください!
 

★『SING/シング』公式サイト
http://sing-movie.jp/