SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024が7月13日開幕 審査委員長は白石和彌監督と横浜聡子監督
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024が7月13日(土)に開幕する。この映画祭は、“若手映像クリエイターの登竜門”として知られており、これまで『浅田家!』の中野量太監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『さがす』の片山慎三監督などを輩出してきた。現在公開中の最新作『碁盤斬り』が初の時代劇として話題の白石和彌監督もその一人。『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で2009年長編部門(国際コンペティション)SKIPシティアワードを受賞後、『孤狼の血』『凪待ち』『死刑にいたる病』などのヒット作を手がけ、今回は国際コンペティション部門の審査委員長を務める。国内コンペティションの審査委員長は、『ジャーマン+雨』『ウルトラミラクルラブストーリー』の横浜聡子監督だ。JVTAはこの映画祭を10年以上にわたり、英語字幕制作でサポートしている。
◆上映作品10作品の英語字幕をJVTAが制作
21年目を迎えた今年、コンペティションでは、102の国・地域から応募のあった1,201作品から厳選した24作品を上映。いずれも国内初上映となる。JVTAは、オープニング作品『初級演技レッスン』のほか、計10作品の英語字幕を担当、約30名の翻訳者が手がけている。また、毎年恒例の「英語字幕PROゼミ」も開催。これは短編映画にチームで英語字幕をつけるもので、翻訳ディレクターの2度にわたるフィードバックをもとにリライトを重ねていくゼミ形式の取り組みだ。
◆JVTAが英語字幕を手がけた作品
オープニング上映
『初級演技レッスン』(串田壮史監督作)
国際コンペティション
『嬉々な生活』(谷口慈彦監督)
国内コンペティション(長編部門)
『明日を夜に捨てて』(張蘇銘監督)
『雨花蓮歌』(朴正一監督)
『折にふれて』(村田陽奈監督)
『冬支度』(伊藤優気監督)
国内コンペティション(短編部門)
『だんご』(田口智也監督)
『私を見て』(山口心音監督)
『チューリップちゃん』(渡辺咲樹監督)
『立てば転ぶ』(細井じゅん監督)
◆8月劇場公開の『ぼくの家族と祖国の戦争』をいち早く上映
今年の国際コンペティション部門ノミネート作品『Before It Ends(英題)』(アンダース・ウォルター監督)は、邦題『ぼくの家族と祖国の戦争』として8月に劇場公開が決定。1945年のデンマークを舞台に難民の受け入れについて葛藤する家族が描かれている。同映画祭ではアジアンプレミアとしていち早く観ることができる。
◆審査委員長の白石和彌監督と横浜聡子監督が登壇する上映イベントに注目
国際コンペティション審査委員長の白石和彌監督、国内コンペティション審査委員長の横浜聡子監督が登壇する特集「商業映画監督への道」も見逃せない。白石監督の『止められるか、俺たちを』と横浜監督の『ウルトラミラクルラブストーリー』の上映に加え、数々の商業映画を手がけてきた経験を若手のクリエイターに指南。映像翻訳者にとっても映画をより深く知る貴重な機会となりそうだ。
◆「みんなが観たい上映作品」国内外の名作4作品を上映 戸田奈津子さんが登壇
心に残る名作についてアンケートを実施、上位4作品が会場で上映される。『スタンド・バイ・ミー』『ドライブ・マイ・カー』『ショーシャンクの空に』『トップガン マーヴェリック』という新旧の人気作品がラインナップ。『トップガン マーヴェリック』の上映後には、特別トークイベント「映画字幕翻訳の楽しみ方」が行われ、戸田奈津子さんが登壇する。映像翻訳のパイオニア、戸田奈津子さんの言葉を直接聞けるという特別な企画となる。
現状では、日本の映画を劇場で英語字幕付きで観られる機会はほとんどない。国際映画祭は多くの英語字幕に触れられる場として、翻訳者にも学びが多い。今年はスクリーン上映とオンライン配信のハイブリッド開催。ぜひ、会場にも積極的に足を運んで欲しい。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024(第21回)
《スクリーン上映》2024年7月13日(土)~ 7月21日(日)
《オンライン配信》2024年7月20日(土)10:00 ~ 7月24日(水)23:00
公式サイト:https://www.skipcity-dcf.jp/
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