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【JVTAが新たな才能の世界進出を英語字幕でサポート!】SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が開幕!

【JVTAが新たな才能の世界進出を英語字幕でサポート!】SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が開幕!

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が、2022年7月16日より開幕する。“新たな才能を発掘し、育てる映画祭”として、これまで多くの才能あるクリエイターを世に送り出してきた映画祭だ。2009年に『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で長編部門(国際コンペティション)SKIPシティアワードを受賞した白石和彌監督は『孤狼の血』(18)、『死刑にいたる病』(22)等、話題作を手掛けている。2015年に『テイク8』で短編部門(国内コンペティション)奨励賞を受賞した上田慎一郎監督は、その後『カメラを止めるな!』(17)で社会現象を巻き起こした。同作は22年にフランスでリメイクもされ、カンヌ国際映画祭で話題を呼んだことも記憶に新しい。まさに“若手映像クリエイターの登竜門”である映画祭だ。
 

JVTAは毎年、本映画祭を字幕の制作でサポートしている。本年も13名の修了生が、長編・短編併せて5作の英語字幕を制作した。
 

19回目を迎える22年は、2度のオンライン開催を経て、3年ぶりに通常開催(オンライン配信も同時開催)となる。通常開催に向けての意気込みを、映画祭ディレクターの土川勉さんに聞いた。
 
土川ディレクター
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭ディレクター 土川勉氏

 

「私たちの映画祭はこの2年間、オンライン配信による映画祭を選択して開催した。そこには決して中止という選択はなかった。何故なら、日本中の、そして世界中の若き作家たちはこのコロナ禍においても、立ち止まることなく映画を作り続け、発表の場を求めていたからだ。オンライン配信による映画祭は時間と距離のハンデから解放される利点はあるが、一方大きなスクリーンで観る映画には映画としての醍醐味があるし、映画の新たな発見がある。またスクリーンを通して観る共有する空間には、観客の息使いや笑いや涙など若い作家たちにとっては映画として学ぶべきものが多くあると信じている。」(土川さん)
 

どのような状況でも、映画祭自体の中止は考えなかったという土川さん。そこには“若手映像クリエイターの登竜門”たるSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の信念が根底にある。
 

「撮影所システムが機能していない現在の日本映画界において映画祭の存在は作家育成の重要な役割を担っているといっても過言ではない。私たちSKIPシティ国際Dシネマ映画祭は映画を作り発表する場を求め、将来プロを目指す作家たちの才能の発掘を第一と考えている。しかし発掘だけでは作家の才能を開花させることにはならない。発掘した才能をいかに世に知らしめるか、そのために作家たちにSKIPシティ内の設備、機材等を使って新作の制作支援や配給会社とのコラボによる配給支援等を強力に行い作家の育成に努めている。」(土川さん)
 

映画は撮影が終わったら終わり、ではない。発表の場がなければ観客に届けることはできないし、新たな才能を見つけることもできない。映画祭は、映像クリエイターにとって大切なチャンスだ。
そして、日本の映像作品を世界で見つけてもらうためには、もう一つ大切な要素がある。それが「英語字幕」だ。土川さんはそれを実感している。
 

「英語字幕で思い出すことがある。1990年代半ば、まだフィルムで撮影していた時代。
元気だけが取り柄の若い監督とVシネマを何本か撮った。低予算で苦しかったが必ず
16㎜ネガフィルムから35㎜プリントにブロウアップして単館レイトで劇場公開し、そのプリントに英語字幕を付けて海外担当者に海外のマーケットに持っていかせた。そのプリントは世界中のマーケットや映画祭を廻り1年経ってヘロヘロな状態で戻ってきた。これを何本か繰り返すうちに英国の“Sight and Sound”誌に『なぜ我々は今まで彼を発見できなかったのか』というTony Rayns氏のレポートが掲載された。その彼こそ若き日の三池崇史監督である。」(土川さん)
 

どれほど突出した作品でも、外へ発信しなければ広がっていくことはない。国際映画祭は、外への発信をする最大のチャンスである。今年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭では、99の国と地域から935本もの多くの作品の応募があった。クリエイター達が、それほど発表の場を求めているということでもあるのだろう。今年はどのような新たな才能が発掘されるのか。皆さんも実際に映画祭に足を運び、自らの目と感性で才能を見つけ出すのはいかがだろうか?
 

★「英語字幕PROゼミ」で字幕を制作した作品である『こねこ』(2022、監督:山口あいり)と『ウィーアーデッド』(2022、監督:野呂悠輔)、また、ロサンゼルスの翻訳者が字幕を担当した作品『清風徐来』(2022、監督:盧明慧)も上映予定!こちらも併せてチェックを。
『こねこ』https://www.skipcity-dcf.jp/films/js04.html
『ウィーアーデッド』https://www.skipcity-dcf.jp/films/js03.html
『清風徐来』https://www.skipcity-dcf.jp/films/js08.html
 

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022
7月16日(土)スタート

公式サイト http://www.skipcity-dcf.jp/
 

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