【サマスク2023レポート】聞き手を引き付けるなら、ストーリーと6つの文章
「聞き手に自分の提案がうまく伝わっていない」と感じたことはないだろうか?
特にビジネスの場では、伝え方が商談を成立させるための重要な要素となる。それだけに、今ビジネスの場面では人を引き付ける話し方を身につけることは重要だ。そして、昨今ではインバウンドの需要も高まり、英語でメッセージを効果的に伝えるスキルが幅広い分野で求められている。
2023年9月6日(水)、JVTAのサマースクールにて「言いたいことは6つの文章で伝わる 超!実践的・英語セールスピッチワークショップ」が開催された。多くの企業や団体でも指導しているJVTAのビル・ライリー講師と浅川奈美講師は「ストーリー」と「6つの文章」がポイントだと言う。
ワークショップでは、数あるピッチの方法の中から「ストーリーテリング」を紹介。メッセージを物語のように伝える手法だ。例えば、ビジネスに数字は必須だが、数字を並べるだけでは聞き手に魅力は伝わらない。数字をストーリーにのせることで、より説得力のあるメッセージになるのだ。さらにそのストーリーを6つの文章に分けて構成すると簡単にまとめることができる。
特に最初の文章は「Attention Grabber」と呼ばれており、聞き手との共通点を作ったり、聞き手を引き込んだりする必要がある。例えば「明日世界が終わるとしたら?」や「もし一カ月休暇がもらえるとしたら?」といったもので、聞き手が自分事に感じる工夫を織り込むことがポイントだ。
その解説を踏まえた上で、参加者はグループに分かれ、6つの文章に当てはめてストーリーを作った。グループごとの発表では、言葉あそびを交えるなど多種多様なピッチが見られた。「ボーイフレンドの前で~」という表現を使ったチームに、ビル講師は「性を特定するような表現は避けた方がベター」とアドバイス。2023年7月に行われたセミナー「ジェンダー、人種、ルッキズ…メディアの炎上例から考える“いま私たちが気をつけるべき日本語表現”」に通ずるものがあった。
進行を務めた浅川講師は次のように語る。
「スピーチというのは、思いがあればあるほど長くなってしまいがちです。しかし、自分の言いたいことではなく、相手の聞きたいことを言うことも重要です」
ネイティブの言語でも人を引き付けることは難しい。まして、外国語で伝えるとなると尚更苦手意識を感じる人が多い。しかし、今回のワークショップで学んだ6つのフレームに当てはめることで、短くて分かりやすいストーリーを生み出すことができることが分かる。ネイティブの言語でもそれ以外でも、プライベートでもビジネスでも、ぜひ活用してほしい。きっと聞き手の反応も変わるはずだ。
【BMSTについて】
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